2024年 年頭のごあいさつ

 

全国土木建築国民健康保険組合

理事長  ばた 潤   

 

新年明けましておめでとうございます。年頭にあたりまず初めに、加入事業所や被保険者の皆様方から常日頃本組合にお寄せいただいているご理解ご協力に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。 

 

4年近く続くコロナ禍も、昨年5月の感染症法上の分類の5類への移行に伴い、様相が大きく異なってきており、久しぶりに従前とさほど変わらない年末年始を過ごされた方も多いかと思います。ただ、今も一定の陽性者は出続けており、感染拡大防止に配慮しつつ仕事をし、暮らしていかなければならないと感じております。また、国内・国外とも政治・経済・安全保障等各方面で大きなうねりの中にあり、今年も課題山積の年になりそうです。

 さて、本組合は昨年4月に関東事務所、関西事務所等を廃止し本部と統合し、オフィスも東京都千代田区の厚生会館に集約する等大きな組織改革を行いましたが、大きな混乱もなく新しい体制に移行できました。これも加入事業所や被保険者の皆様方のご理解のおかげと感謝しております。また、オフィスの東京集約により全国の加入事業所の方々と距離感が遠くならないようにとの思いで始めた全国各地での健康推進会議には多くの事業所の方々にご参加いただいております。皆様方から頂いた生の声を今後の事業展開に活かしつつ、このような取組みは今後とも続けてまいります。

新年にあたり本組合の概況を簡潔にご紹介しますと、財政面では、今のところはおかげさまで何とか堅調ですが、2025年度以降は近年の医療費の大きな伸びや国庫補助率の引下げさらには国の制度改革による拠出金の急増等により相当厳しい状況になると推計しており、今後の諸状況を見ながら、必要に応じ夏から秋口にかけて加入事業所の方々のご意見を伺いながら対応策の検討を始めていかなければならないと考えております。本組合の様々な事業については、加入・給付の基本業務を着実に行うとともに、開始時期が遅れている事業所・被保険者Webシステムの早期運用開始を目指し全力で取り組んでいきます。また、今年12月には保険証の廃止・マイナンバーカードとの一体化が予定されており、本組合としても国の方針や指導に従い丁寧に準備を進めてまいります。保健事業については、4月から第3期データヘルス計画等がスタートしますが、これらに沿って家族の健診受診率向上に力を注ぐとともに、加入事業所の健康経営支援に一層積極的に取り組み事業所と本組合がコラボして健康づくりを進めていきます。一方、本組合直営の厚生中央病院については、コロナ禍で低下した病床稼働率等が思うように回復せず厳しい運営が続いております。一刻も早く安定した運営ができ、病院の本来の使命が果たせるよう本部と病院が一体となって一層の経営改革を進めていきます。

 

今年もいろいろと難題が起こってくるかもしれませんが、加入事業所と被保険者の方々に満足を実感していただけるような組合を目指して全力で取り組んでまいります。末筆ながら、今年一年の皆様方のご健勝とご多幸を心から祈念して、新年のごあいさつとさせていただきます。

 

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